知り合いに
職業を聞くと
「土地家屋調査士ですよ!」
「???」「どんなことをするの?」
団地住まいの私にはなかなか縁がありません。
しかし目立ちませんが、世の中にいろいろと関連していて、なくてはならない渋い職業ですね。
知っておいて確実に損はない分野ですよ。
土地家屋調査士とは
測量、不動産の表示に関する登記の専門家です。
この資格を有する人は職務上、戸籍謄本、住民票の写しなど、請求権を国家から認められていますよ。
監督官庁は、法務省です。
土地家屋調査士法に基づいて、業務が行われます。
業務内容
・不動産の分筆や合筆による表題登記を行うために、必要な測量し図面を書く。
・登記申請書を記入し、法務局へ行き、登記の手続きを行う。
・抵当権の登記を行う。・境界線がはっきりしない土地の解決手続きを行う。
・土地における境界杭の位置を確認して、面積等を測量する。
・境界杭が定めるための、位置を決めるために必要な測量を行う。
・境界票を設置する。・建物における土地との位置関係や階ごとの形状などの測量を行う。
・土地を分けた時などに、地積測量図を法務局に提出する。
・地積測量図を提出するために、隣の土地所有者などからの同意書をもらう手続きを行う。
・不動産、建築業者、個人などの顧客との打ち合わせ
・23種類ある地目を変更するための、土地地目変更の手続き
・建物が火災などにより失った時の建物滅失登記
・建物を増築または、一部を取り壊した時の表題変更登記
・狭あい道路拡幅協議 *狭あい道路とはコチラから
・道路位置指定申請手続・道路法24条申請・用途廃止払下手続・農地転用手続・開発行為許可申請
となります。
必見です!業務内容の解かり易いビデオがある、日本土地家屋調査士会連合会はコチラから
土地家屋調査士の難易度
試験形式・知識の専門性から行政書士試験に劣らない難易度ですよ。
しかし、近年、受験者数の減少続いています。
受験資格
土地家屋調査士は、受験資格に制限がないため、誰でも受けることができる資格です。
2015年試験実績
受験者数は、4568人、合格者数は、筆記405人、口述403人、合格率8.9%です。
試験の実施日
筆記試験は、8月下旬ころで午前の部と午後の部に分けて行われます。
測量士、測量士補、一級建築士、二級建築士の資格を持っている人は、午前の部の試験の免除を受けることができます。
口述試験は、11月中旬頃に行われます。
試験地
筆記試験と口述試験で、試験地が異なります。
筆記試験は、法務局または那覇地方法務局が指定する場所です。
口述試験は、管区法務局が指定する場所です。
受験料と申込み方法
受験料は、8,300円
土地家屋調査士の申込み方法は、以下の手順で行います。
・受験申込書などの用紙を指定された期間に、各法務局または地方法務局で交付を受ける。
・受験申請書に受験料分の収入印紙8,300円を貼り、必要書類を添えて、希望受験地を管轄する法務局か地方法務局の総務課に提出する。受験申込期間は、5月下旬~6月上旬ころです。
・直接、希望受験地を管轄する法務局か地方法務局の総務課に提出する場合は、土曜と日曜を除く、午前8時30分~正午までまたは、午後1時~午後5時15分までに行います。
・郵送の場合は、決められた期日当日の消印までですよ。
合格発表
筆記試験の合格発表は、11月です。
口述試験の合格発表は、12月です。
筆記試験も口述試験も両方とも、官報に公告されますよ。
また、受験地に対応した法務局または地方法務局に掲示されますね。
その他に、法務省のホームページに合格者の番号を掲載します。
一例として法務省・平成28年度受験案内書はコチラから
勉強方法
・過去問題を中心に解きながら、独学で勉強する
・通信講座などを利用して、勉強する=・東京法経学院・ユーキャン・LEC東京リーガルマインド
・資格取得の学校で、勉強する=・日建学院・LEC東京リーガルマインド
土地家屋調査士の試験科目や過去問
筆記試験と口述試験があります。
筆記試験基準点
午前の部、午後の部ともに、試験は多肢択一式と記述式により実施されます。
午前・午後の試験とも、多肢択一式問題又は記述式問題の各成績のいずれかが、それぞれ一定の基準に達しない場合には、それだけで不合格となる事があります。
合格発表時に基準点の開示があります。
筆記試験
・民法に関する知識
・登記の申請手続、審査請求の手続に関する知識
・土地、家屋の調査、測量に関する知識及び技能と平面測量と作図の事項
・その他土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識と能力
口述試験
筆記試験に合格した者につき、下記の事項について、行われますよ。
・登記の申請手続及び審査請求の手続に関する知識
・その他土地家屋調査士法第3条第1項第1号から第6号までに規定する業務を行うのに必要な知識及び能力
過去問題・第5問
地図を作成する上で実施する基準点測量に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。
ア.基準点測量とは、基本三角点等の既知点に基づき、新たに基準点の位置を定める作業及び基本三角点等を利用して、-筆の土地の筆界点を観測する作業をいう。
イ.基準点とは、測量の基準とするために設置された標識であり、位置に関する数値的な成果を有するものをいう。
ウ.基準点測量の方式には、結合多角方式(閉合多角方式を含む。) 及び単路線方式がある。
エ.点の記とは、将来の測量に基準点を利用するための資料として作成されるものであり、基準点の所在地、管理者、順路などが記載されている。
オ.基準点測量に使用する機器は、トータルステーションによらなければならず、GPS測量機を使用することはできない。
1.アエ 2.アオ 3.イウ 4.イエ 5.ウオ
解答は2
解説は、以下の内容です。
ア…問題文後段=「及び」以後の文章は、基準点測量でなく、境界測量の説明であるため間違っています。
イ…文章は、正しいです。
ウ…文章は、正しいです。
エ…文章は、正しいです。
オ…基準点測量は、GPS測量機を用いて行って良いため、間違っています。
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